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鳴子で就職

 先月、鳴子に泊ったときにお世話になった仲居さんについて、書いてみます。
 アラフォーながらなかなかの美人で会話も上手で気働きもできる、なんでこんな小さな旅館で働いているのかなあと思って尋ねてみたら、やはりやり手だが、訳ありの女性だった。
 十数年間、東京のアパレル業界でバリバリ働いていたのだそうな。毎日毎日仕事に追われながらもやりがいを感じ結婚もしないで働いていたが、2年前のリーマンショックで職場環境は一変してしまったんだそうな。仕事はよりキツくなり、とにかく目の前の仕事をこなすことに精一杯という日が続いていたんだそうな。
 そんなある日、山手線で電車を待っていると、電車に飛び込んだ人がいて遅れるというアナウンスがホームに流れたんだそうな。そういう理由で電車が遅れることが最近の東京では多くなっていたんだそうで、いつもならああ可哀想にと思うところを、その日は仕事でとても急いでいて思わず、なんでこんなときに飛び込むのよ、もっと他で死ねばイイのにと本気で思ってしまったんだそうな。
 その次の瞬間、そんなことを考えた自分に愕然としたんだそうな。人ひとりの命がなくなったのに、あっ、またか、と最近は思うだけだったかもしれないと気づき、こんな日常は異常だ、自分は何のために働いているんだ、こんな生き方を続けていたら自分はダメになってしまう、少し仕事を離れようと決心して無理やり休暇をとって何の縁もゆかりもなかったが、たまたま旅行代理店のパンフレットでみた鳴子温泉にやってきたのだそうな。
 そこでとても癒されたんだそうな。そして二度、三度と通うようになり、地元の人たちと話をしていて、できれば鳴子で働いてみたいと言うと、田舎暮らしを支援する制度があるから使ってみたらと勧められ半年だけ、その制度を活用して気にいった旅館に住み込みで働いているんだそうな。旅館側が7万円、国が7万円を支援して月14万円のお給料なのだそうな。確かにたった14万円では踏ん切りはつかないだろうな。だから、東京での仕事は辞めても東京で借りていた部屋はまだ引き払ってはいないのだそうな。
 自分でも優柔不断でイヤになっちゃうんですけどねと言いながら、鳴子で誰か私をお嫁にもらってくれないかしらと屈託なく笑う彼女はとても素敵だが、こんな能力のある人が精神的に追いつめられて、まともに暮らしていけない「東京」という街はいったい何なんだ。何が世界都市だよ。人に犠牲を強いて成り立っている偽りの都、砂上の楼閣じゃないか。おい、鳴子の40代の独身者たちよ。ぜひ彼女を逃がさないでほしい。彼女は鳴子にさらに活性化をもたらしてくれるぞ、たぶん。

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Author:yyrn
戌年生まれ。南小泉で生まれ育ち、結婚して榴ヶ岡で賃貸暮らしを始め、子供が生まれて仙台の北の丘陵地帯に移住。強烈な宮城県沖地震を経験し、あまりモノには固執しなかったはずが、一生アパート暮らしも淋しいかと13年前に北の丘陵地帯に中古の家を購入。そこで庭いじりでもしているハズが3月11日に大震災を再び経験。幸い家族や我が家には被害はなかったが2万人が亡くなった大震災だ。この経験を無駄にしてはならないのだが・・・・
*写真は震災前の網地島の白浜海水浴場

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