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震災後(2)忘れない

(その2)
 部長は家に帰らなくてもいいんですか?と部下に聞かれる度に、家に帰っても都市ガスが復旧していないから風呂にも入れないし、新幹線も在来線もまだ不通だから一旦仙台に帰ると次に古川まで来るのに苦労するから別に帰らなくてもいいんだと答えている。自家用車のガソリンも残量が少なくてあと一往復できるかどうかということもあるが、それよりも何よりも、家に帰ってもくつろいだ気分になれないことの方が、実は大きい。
 被災後、1週間経って石巻に行かせてもらい、そこで見た惨状が忘れられない。海沿いは何もかも価値あるものは全て破壊されていて無残だった。むかし馴染んだ町が跡形もなくなくなっているのだ。
 あの惨状を目の当たりにしたら誰だってちょっと疲れたとか休みたいとか申し訳なくて口に出せない。一瞬にして何もかも無くしてしまった人たちのことを思うと休めない。休んじゃいけないとさえ思ってしまう。すぐそばにそんな悲惨な状況が横たわっていることに強い衝撃を覚えたし、日本人全員に東北太平洋沿岸の被災地を見てもらいたいと思う。見た上でこれからの復興について議論してもらいたい。

 同じ宮城県に住んでいても、同じ仙台に住んでいても被災地とそうでない土地に住む人々の意識には、残念ながら大きな差があるように思う。2週間が経ち被災していない地区では普段の生活が徐々に戻ってきており、もうスーパーの店先に並ばなくても食料品は手に入るようになった。車のガソリンだけはまだまだ入手困難で仙台市内でも、大崎市までの国道沿いでも開いているスタンドはどこもかしこも長蛇の列が出来ているが、このガソリン事情さえ解消されれば物流も一気に動き出し、普段の生活に戻れるような気分になるが、しかし、そうなると宮城県民でさえ今回の被災をよそごとに感じてしまう人々が多数を占めるのではないかと不安になる。
 つらい事が多い世の中だから「忘れる」ということは非常に大切な生きる術だと思うが、しかし、今回の大震災は忘れてはならないことだし、次の大津波(千年先かもしれないが)に備えて行動をしていかなければならないと思う。
 いや、千年先ではなくて数年のうちにも東海地震や東南海地震、南海地震が起こる可能性が以前より取り沙汰されているのだから、それらが連鎖的に発生したら今回の東日本巨大地震並みの大惨事が引き起こされることは、過去の歴史が教えている。だから、西日本は早急にこれまでの対策を見直さなければならない。地震を感じたらとにかく高台に逃げろ!それが一番の、唯一の方法だという笑えない話には到底納得できるものではない。

 高さ10mの巨大堤防でさえ乗り越える今回の大津波にどのように対処すべきか。浅知恵を働かせれば、標高15m以上の地点に歩いて逃げるのに10分以上かかる沿岸の集落には6階建て以上の堅牢な建物を立てておくことが有効ではないか。何百年に一度の津波に対処するために何百億円もかけて防潮堤を高くするよりも費用対効果が高いのではないかと思う。
 沿岸部には平場が少ないので1,2階を駐車場にしてそれ以上を役場の支所とかコミュニティセンターなどとして利用してはどうか。平時には不便でもなぜ不便なのかということを、不便を感じるたびに思い出すことが出来るのではないか。それが津波の恐ろしさの継承につながるのではないか。とにかく忘れないことが一番大事なことだと私は思う。

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頑張る

Ayutaさんへ。コメントありがとうございます。
被災地の復興に向けて頑張ります。

弟へ。同じく頑張ります。
目標3年と考えています。

No title

 頑張ってくれ~!

No title

無事でよかったです。ずっと更新がなかったので、とても心配していました。
私の今の悩みは、友人と温度差がありすぎること。。。
先日はなんとランチに誘われました(>_<)
私は内陸部なので家は大丈夫でしたが、主人の会社は港なので壊滅しました。親戚も行方不明です。
友人は地震で家が少し散らかっただけ。。。
オール電化で太陽光発電を背負ってる友人は地震の片付けを掃除機で行ってました(これはいいけど)
温度差がありすぎて、復興、なんてできるのか。
進める人だけドンドン進んでいって、今助けが必要で大変な人は留まったままになるのではないか。。。

この目で見ないと分からない、同感です。
皆に見に来てもらって、一緒に考えて欲しいです。

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Author:yyrn
戌年生まれ。南小泉で生まれ育ち、結婚して榴ヶ岡で賃貸暮らしを始め、子供が生まれて仙台の北の丘陵地帯に移住。強烈な宮城県沖地震を経験し、あまりモノには固執しなかったはずが、一生アパート暮らしも淋しいかと13年前に北の丘陵地帯に中古の家を購入。そこで庭いじりでもしているハズが3月11日に大震災を再び経験。幸い家族や我が家には被害はなかったが2万人が亡くなった大震災だ。この経験を無駄にしてはならないのだが・・・・
*写真は震災前の網地島の白浜海水浴場

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