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震災後(29)経営者

 大崎地方の中小企業の社長たちと久しぶりに会っていろいろな話になった。どの社長も受発注取引の不透明性を一番の懸念材料にあげていた。部材が思うように調達できない、発注企業からの生産計画が示されず準備をどこまでしていればイイのか先が読めないといった悩みのほか、返済の繰り延べや新たな運転資金の調達方法などについて情報交換を行った。
 預かった半製品が被災した場合、どちらがそのリスクを負うべきかという問いには、どちらの立場の社長もいたので意見は対立し白熱した。事例としてはどちらの場合もあった。(最後はチカラ関係か?)
 自分たちの話がひと段落した後で、津波で工場を流された沿岸地域の企業に対して何かしてあげられないか、という話になった。いろいろな意見が出た。誰もが何かをしてあげたいという気持ちを持っていた。そうだよね、誰だって見て見ぬ振りなどできない大惨事だ。「義を見てせざるは勇無きなり」
 貸し工場でも、機械類の貸与でも、従業員の受け入れでも、何でもできることをしてあげようということになり、支援機関への情報提供とともに独自のルートで得たSOSを会員間で素早く回して救済に動くことが約束されたが、さて、どこまで成果を上げられるか。まあ、やるだけだ。

PS
 震災後は災害即応ということで、オフィスの中でも朝から晩までずっと作業服だ。車で送り迎えをしてもらっているので家を出るときから作業服姿でコレにすっかり慣れてしまったが、来週から新幹線通勤が復活すると作業服姿で仙台駅前をウロウロするのは恥ずかしいので、ネクタイ締めてスーツ姿に戻るか。はて、どちらの姿が自分らしいだろう?

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No title

Ayutaさんへ。こんばんは。
仕事に関心を持ってもらい大変嬉しいのですが、
会社名を話すと素性が簡単にばれちゃうので勘弁いただき、
これからも元気の出るコメントをお願いします。

1日も早く仙台が、宮城が元気になりますように。

No title

場所や機械の貸し出しはかなり有効的ですね。
ただ重機が不足しているので、そこまでいかない会社ばかりだと思われます。。って重々承知ですよね^^;
パパのところはようやく電気が通りそうな工業地帯です。
どの機械がどのくらいの損傷を受けたかは、今日からチェックが入るそう。先週ようやく手に入れた重機で瓦礫の手付かず部分を取り除いたらしいので、そういった事にも着手できるようになりました。今まではチリトリで泥を掻き出し、バケツリレーで運んでたので。
それもこれも道路ができたから入れたんだし、なんというかマイナスからのスタートは何事においても大変そうです。

パパは中国行く決意固めました。寂しいけど頑張ってほしいな。

ところでyyrnさんってどんなお仕事してるんだろう。
全然想像つかなくても、日記の内容が面白いので、すごいなーって思います。
よかったらこっそり教えてくださいませ(^.^)

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Author:yyrn
戌年生まれ。南小泉で生まれ育ち、結婚して榴ヶ岡で賃貸暮らしを始め、子供が生まれて仙台の北の丘陵地帯に移住。強烈な宮城県沖地震を経験し、あまりモノには固執しなかったはずが、一生アパート暮らしも淋しいかと13年前に北の丘陵地帯に中古の家を購入。そこで庭いじりでもしているハズが3月11日に大震災を再び経験。幸い家族や我が家には被害はなかったが2万人が亡くなった大震災だ。この経験を無駄にしてはならないのだが・・・・
*写真は震災前の網地島の白浜海水浴場

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