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本「ダイジェストでわかる外国人が見た幕末ニッポン」川合章子

 幕末に日本にやってきた外国人が残した文章を通して明治維新までの当時の日本の様子を分かりやすく解説してくれる。中高校生に読ませるには打ってつけの本だと思う。この本を読んで歴史を面白いと感じない子は、学校の勉強以外のところで能力を発揮すべきではないだろうか。

章立ては以下のとおりで、基本的に時系列に紹介されているので理解しやすい。

第1章 熊おやじペリー、黒船で太平の眠りを覚ます 1853~54
①マシュー・ペリー(アメリカ)海軍司令官『ペリー日本遠征日記』
 軍艦の威力をバックに日本を開国させた熊おやじ。常に強気で威張っている。
②S・W・ウィリアムズ(アメリカ)中国語通訳『ペリー日本遠征日記』
 通訳としてペリーに雇われた印刷宣教師。日本に神のご加護を祈る。
③スポルディング(アメリカ)ミシシッピ号艦長の秘書官『日本遠征記』
 これがアメリカのやり方だ!を押し通す、陽気で戦闘的なアメリカ野郎。

第2章 ロシア紳士はじっと待つ 1853~55
④エフィム・プチャーチン(ロシア)全権使節『モルスコイ・ズボルニク』
 武力ではなく平和裡に交渉を進め、日露交流に尽力したロシアの提督。
⑤イワン・ゴンチャロフ(ロシア)秘書官・作家『日本渡航記』
 プチャーチンの秘書として来日した有名作家。おお日本,うるわしの国よ。
⑥ワシーリイ・マホフ(ロシア)軍付司祭長『マホフ司祭長の日本旅行記』
 地震と大津波を体験したロシア正教の司祭長。

第3章 ハリスとヒュースケンのニッポン生活 1856~61
⑦タウンゼント・ハリス(アメリカ)総領事『日本滞在記』
 はじめて日本に長期駐在した米国人。開国が日本人を幸せにするか疑問を持つ。
⑧ヘンリー・ヒュースケン(オランダ)オランダ語通訳『日本日記』
 日本人の友情と礼節と歓迎を愛したが、攘夷藩士に襲われ日本の土となる。
「僕が愛しさを感じ始めている日本よ、これは本当に進歩なのだろうか。西洋の文明は本当に日本のためになるのだろうか?僕はこの国の質朴さ、飾り気のなさを愛す。この豊かな国土のいたるところに満ちている子供たちの楽しそうな笑い声。どこにも悲惨さを見いだせないこの幸福な情景がいま終わりを告げようとしている。おお、西洋人よ、汝らは自らの悪徳をこの幸福な国に持ち込もうとしているのではないか。」

第4章 学問するなら長崎で! 1857~62
⑨ヴィレム・カッテンディーケ(オランダ)海軍教官『長崎海軍伝習所の日々』
 幕府からの要請に応じオランダから派遣された海軍教官。若き勝海舟を指導
「ああ、日本よ、この国のことは本官の記憶に永遠に残るだろう。その国民と結んだ友情と日夜眺めた荘厳な自然の光景とともに。本官は心の中で将来もう一度ここにきてこの美しい国を再び見る幸運に恵まれたいと切に願った。だが同時に恐ろしさで心が暗くもなった。これまで日本は実に幸福に恵まれてきた。しかし今後はそうかいかない。どれほど多くの災難が日本を襲うことになるだろう。」
⑩ポンペ・メールデルフォールト(オランダ)海軍医師『日本滞在見聞記』
 長崎の医学伝習所の医学教官として赴任。人体解剖を実現!

第5章 バカンスは条約締結に行こう! 1858
⑪ジェイムズ・エルギン(イギリス)伯爵・外交官『マルムスベリー伯への手紙』
 会見は極めて友好的と報告するが、武力行使も辞さないタカ派外交官
⑫ローレンス・オリファント(イギリス)作家・秘書官『エルギン卿遣日使節録』
 皿いっぱいフォアグラの国と表現するほど日本贔屓だが、水戸藩士に襲われ重傷を負う
⑬オズボーン(イギリス)フュリアス号艦長『日本への航海』
 ユーモアと文才のある艦長。

第6章 吹き荒れる攘夷の嵐 1859~63
⑭ツー・オイレンブルク(プロイセン)伯爵・全権使節『日本遠征記』
 プロイセンとハンザ同盟との通商条約のために来日。ヒュースケン暗殺を詳述。
⑮オールコック(イギリス)総領事・公使『大君の都』
 冷静に日本を評価したイギリス公使。東禅寺の襲撃を詳述。
⑯アーネスト・サトウ(イギリス)書記官『一外交官の見た明治維新』
 二人のイギリス公使に仕えた天才通訳官。生麦事件と薩英戦争を詳述。

第7章 幕末大江戸観光 1860~64
⑰ロバート・フォーチュン(イギリス)プラントハンター『幕末日本探訪記』
 日本の珍しい植物を買いあさったプラントハンター
⑱エメ・アンベール(スイス)特命全権公使『幕末日本図絵』
 日本の職人技に感心したスイス時計業組合長
⑲シュリーマン(ドイツ)貿易商『シュリーマン旅行記』
 トロイア発掘の前に日本を訪れた大富豪。浅草から大君の行列まで何でも見物!

第8章 イギリスVSフランス 1865~68
⑳レオン・ロッシュ(フランス)公使『ロッシュの手紙』
 幕府に肩入れしたフランス公使。イギリスに激しく対抗する。
(21)エドゥアルド・スエンソン(デンマーク)仏海軍士官『江戸幕末滞在記』
 フランス海軍出向中に日本にやってきたデンマーク人。仏人と日本人は似ている?
(22)ハリー・パークス(イギリス)公使『パークスの手紙』
 赤毛で短気な辣腕イギリス外交官。ミカドが江戸にやてきたことを報告。
(23)ミットフォード(イギリス)書記官『英国外交官の見た幕末維新』
 まさに始まる大動乱の時期に通訳として日本にきたイギリスの貴公子

以上、明治維新後に来日した「お雇い外国人」とは違い覚悟が伝わる人たちでした。
良くも悪くも異人を含めた先人たちの苦労が今の日本を形作ったのだろう。感謝。

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Author:yyrn
戌年生まれ。南小泉で生まれ育ち、結婚して榴ヶ岡で賃貸暮らしを始め、子供が生まれて仙台の北の丘陵地帯に移住。強烈な宮城県沖地震を経験し、あまりモノには固執しなかったはずが、一生アパート暮らしも淋しいかと13年前に北の丘陵地帯に中古の家を購入。そこで庭いじりでもしているハズが3月11日に大震災を再び経験。幸い家族や我が家には被害はなかったが2万人が亡くなった大震災だ。この経験を無駄にしてはならないのだが・・・・
*写真は震災前の網地島の白浜海水浴場

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