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借りた本・読んだ本

「帰ってきたヒトラー 上下」ティムール・ヴェルメッシュ(14.01) 現代社会に突然よみがえった本物のヒトラー(その理由が語られないのはテルマエ・ロマエと同じでこの手の物語のお約束か)。全体主義&秘匿社会の申し子のヒトラーが、個人自由主義&情報化社会の中でどのように振る舞うのか?そのギャップの小ネタは面白かったが、いわゆるアメリカンジョークだ。ドイツの本とは思えなかった。ただどこまでも70年前のヒトラーは70年前の方針で自分の信念(ドイツ人種優位の国家社会の確立)を現代のドイツ社会の中で展開しようとする。さてどうなりますか。下巻に期待したい。▸上巻で広げた大風呂敷をどう納めるのかと読み進めたが、やはり決着は見ず、その後の展開を読者にゆだねる終わらせ方だった。それを「肩すかしだ」と批判する人もいるだろうが、こんな終わらせ方しかなかったのだろう。私は納得だ。それよりも訳者が「あとがき」で書いているように、物語でのヒトラーの内面のつぶやきや嗜好、生活スタイルや女性観に人間的な魅力を感じて共感し、ともに笑ってしまうが、ふと我に返って当惑する。大量虐殺を命じたヒトラーを肯定してイイのかと。同感である。なお、会話のすべてが誤解と齟齬の連続でそれが笑いを誘っている。
「アトミック・ボックス」池澤夏樹(14.01) 物語の出だしで主人公が訳も分からぬまま追われ、逃げ出す展開には引き込まれたが、物語が進むにつれて、その逃げ方に首をかしげたくなった。また、物語の後半、なぜ追われているのかが明かされるが、その後の主人公の行動に説得力が感じられなかった。日本の立場が悪くなることが明らかな国家機密を知ってしまった一個人がなんで勝手に公表してしまうのか。あなたにそんな権利があるのかと突っ込みたくなった。私だったら絶対バラさなかっただろうな。引き換えに5倍の買収に応じましたね(笑)。だって、バラしたって誰も幸せにならないんだもの。
「復興文化論 日本的創造の系譜」福嶋亮大(13.10) なんか読み進めなかった。今さら、という気持ちになってしまった。 
「地震の癖」角田史雄(09.08) 地震はプレートテクトニクス理論だけでは説明しきれず、地球内部の高熱の移動(マントルプルーム)による「熱移送」が大きく影響し規則性もあると独自の説を述べている。これまでも東南アジアでの大地震後に中国内陸部で大地震は起こり、また日本でも関西での地震の次に日本海側で地震は起こっていたと説明するが、でも東日本大震災は言い当てられなかった。つまり、マントルプルームだけでも説明はできないということだろう。
「ヒトは食べられて進化した」ドナ・ハート&ロバート・W・サスマン(07.07) なんかコレも読み進められなかった。読み始めてすぐ、だからどうしたの、という気持ちになってしまった。
「鍼灸の挑戦」松田博公(05.01) 苦しんでいた腰痛が鍼灸でウソのように治ったので読んでみた。評判の鍼灸師を全国に訪ねて、その流派や治療方法を簡潔に紹介しているのだが、中国四千年の知見が、まるで魔法のように様々な病状を回復させいく。視力が回復したり、ウツが治ったり、ガンが消えたり。鍼灸のその驚くべき成果には俄かには信じ難いところもあるが、さらに興味が沸いたので関連本をもっと読んでみよう。ちなみに、その素晴らしい鍼灸師らの知識やノウハウはちゃんと継承されるのだろうか?一代限りじゃもったいない。また、私を治療してくれた先生が載っておらず残念。他人の評価を聞いてみたかった。
「西部劇を読む事典」芦原伸(03.10) 一時代を築いた『西部劇』を懐かしく解説している本かと思って読み始めたが、それだけではなく、アメリカの建国時からの時代背景を数々の西部劇映画を使って解説するという斬新な映画解説本だった。なぜOK牧場で決闘が起きたのか。アラモ砦で全滅した騎兵隊の役割はなんだったのか。アメリカを二分した南北戦争の本当の狙いは何かなどなど、アメリカの「強者」による歴史と、それらを追認するように作られた数々の勧善懲悪アメリカ版時代劇映画の解説が両方楽しめてお得です。ただ、映画を彩った女優の話が少なかったのが残念でした。
「神々の山嶺 上下」夢枕獏(00.08) けっこう女々しい話が挟まれて途中で少しダレるが、面白い山岳小説であることには間違いない。「単に長く生きることが生きることの目的ではない。問題にすべきはその長さや量ではなく、質ではないか。どれほど生きたかではなく、どのように生きたかが重要なのだ。生は、長さではない。」などという語り手役の山岳カメラマンのクサイ台詞や女々しい部分はカットして、それよりも緊迫した登攀場面やマロリーの謎を追う部分、伝説のクライマー羽生の超人的な部分を淡々と描いた方が本としては良かったのではないかと思う。羽生の手記もウソ臭いが、さて下巻ではどうなるのか。▸作者があとがきで、ぐだぐだと書きたかったのだと説明しているが、その意味がなんとなく分かった。8千mを越える「神々の山嶺」での極寒・強風・低酸素等による幻聴、疲労、恐怖、思考低下などの極限状態を現すにはあのような記述が必要だったのだろう。世界最高峰の頂を冬季に前人未到のルートで目指すという行為は「死」に等しいということを理解したが、その困難に挑まずにはいられない登山家の生き方が悲しい。誰の支援も受けずひっそりと冬季単独無酸素登攀で世界最高峰に挑んだ伝説のクライマーの最後と、語り手との邂逅が涙を誘う。良書。

PS
・ようやくナミヘイの二度目の診断書が病院から届いて2回目の「示談斡旋」の日取りが決まった。5月22日。さて、そこで決着がつきますか。

・イーグルスが8対4で久しぶりに勝った。連敗は5でストップ。さあ、これからこれから。

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Author:yyrn
戌年生まれ。南小泉で生まれ育ち、結婚して榴ヶ岡で賃貸暮らしを始め、子供が生まれて仙台の北の丘陵地帯に移住。強烈な宮城県沖地震を経験し、あまりモノには固執しなかったはずが、一生アパート暮らしも淋しいかと13年前に北の丘陵地帯に中古の家を購入。そこで庭いじりでもしているハズが3月11日に大震災を再び経験。幸い家族や我が家には被害はなかったが2万人が亡くなった大震災だ。この経験を無駄にしてはならないのだが・・・・
*写真は震災前の網地島の白浜海水浴場

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